=花苗を扱うということ=
私たちが取り組んでいる「あおき式園芸手法」は、切り花のアレンジメントとは異なり、
根のついた生きた植物を用いて作品を創り出します。
植物は、育てる環境や日々のお手入れ、その植物が本来持つ性質など、様々な条件の中で成長していきます。
中にはその季節限りで役目を終えるものもあれば、季節を巡って再び花を咲かせたり、年を重ねながら成長を続けるものもあります。
あおき式園芸手法では、こうした性質の異なる植物たちを、花束のように一つの作品として組み合わせ、美しい「今」を表現します。
そして作品としての役目を終えた後も、その植物たちは「根付きの花苗」として本来の姿に戻り、新たな成長のステージを迎えることができます。
適切な環境に戻すことで、ふたたび命を輝かせ、新しい作品へと活かされていくのです。
私はこの循環の美しさに、心から魅力と醍醐味を感じています。
また、花苗の再利用について「一度使われたもの=価値が下がる」といった見方もあるかもしれません。
しかし園芸の世界では、年月を重ねて丈夫に育った苗こそが価値あるものとされ、販売・流通されることも珍しくありません。
このように、作品として使われた苗も、時間と共に育まれる価値を持ちます。
私は、その一つひとつを丁寧に扱いながら、新しい命を吹き込むような作品づくりを大切にしています。
そして今、このあおき式園芸手法を通じて、私は単に「花を美しく見せる」のではなく、
花のもつ美しさに、目には見えない価値を加えることを意識しています。
それは、私自身の価値を守ることでもあり、この花や植物たちを大切に育ててくださっている農家さんたちの努力と想いを、しっかりと尊重し、その価値を下げないようにしたいという願いにも繋がっています。
現在、私はこの園芸手法を軸に、アロマオイル、潜在意識コーチング、ECサイト運営、そして事務系フリーランスとしての多面的な活動を展開しています。
どの分野でも共通しているのは、“今ここにある命や価値を見つめ直し、本来の魅力を引き出していくこと”。
それが、私が大切にしている「癒し」と「環境整備」の本質であり、
Blessing Ringという屋号に込めた、“恵まれたご縁でつながる”という想いの根幹でもあります。
〜恵のご縁〜
Blessing Ring
加藤歌織
各種イベント、出張レッスン等、ご相談に応じて承ります。